知っておこう!保険の基本形は3パターン

保険というと健康保険を連想する方が多いと思いますが、これは公的医療保険の事で一般的には国による保険です。 会社員の方であれば健康保険、公務員の方であれば共済保険、自営業の方であれば国民健康保険の事です。

健康保険は医療費の軽減を目的にしており、収入によって負担額が変わります。

この負担額の変化が大きいのが、高額医療になった際の自己負担上限額で、収入が高くなればなるほど、負担額も大きくなります。

一般的な収入の家庭ならば、医療費の月の自己負担上限額は8万円程度となりますが、この医療費に含まれないものは自己負担です。

例えば、入院中の食費や、入院するベッド代や個室に入った際の個室料金は医療費に含まれませんので、自己負担になります。これが短期間の入院であれば問題ありませんが、長期間の入院になった際には多くの医療費が必要です。

そういった場合に備えるのが保険会社の用意している保険です。

つまり、健康保険ではカバーできない部分の費用を保険会社の保険でカバーするのです。

保険といっても色々な種類のものが存在し、一説には日本だけでも1000種類以上存在するそうです。

とはいえ、おおまかなグループ分けをすれば以下の3パターンに当てはまりますので、これらの保険内容を把握しておけば問題ありません。   

定期保険


契約期間の定められた保険の事で、大抵は区切りの良い年単位で期間が定められています。10年定期だったり20年定期だったりしますが、これらの保険は期間を過ぎたものについては保障対象となりません。

例えば、10年定期の保険だったら11年目に病気をしても保障は無効です。

定期保険の一般的な例としては、子供が成人するまでの20年間までとか、定年になるまでの10年間といった保険の掛け方です。

また、定期保険の特徴として、他の2パターンの保険よりも安価に収まります。

なので、支払う保険料を下げてより多くの保障を受けたいという方に向いています。

終身保険


保障が一生涯続く保険の事を指します。

保障が一生涯続く代わりに保険料も支払い続けなくてはなりませんが、定期保険と違っていつ病気や怪我にあっても安心出来るというメリットがあります。

また、終身保険のもう一つのメリットとして解約時に返戻金という名目で支払った保険料の一部が返ってきます。保険の内容によっては7〜8割ほど返ってくるものもありますので、貯蓄代わりとしても利用できます。

このようなメリットがある代わりに定期保険よりも保険料は若干高くなっています。

養老保険


養老保険は、定期保険と同じように契約期間の定められた保険です。

定期保険との違いは何かと言うと、満期時や解約時に戻ってくるお金の違いで、養老保険は満期時にあらかじめ定められた保険金が支払われます。

例えば、死亡時保険金1000万円の養老保険であれば、満期の際にも1000万円受け取る事が出来ます。

つまり、何かあってもなくても保険金が受け取れるのです。

その分、保険料は高めですし、期間限定ですので保障が充分とはいえませんが、貯金目的でも利用できますので、このようなメリットを考えると便利な保険です。

また、支払った保険料がそのまま戻ってくる養老保険もあり、こちらも貯金目的として利用できます。

以上の3パターンが保険の基本パターンです。

これら3パターンの保険が複合したり、特約と呼ばれるオプションが付いたりして、様々なタイプの保険に種類が分かれます。 とりあえず、この3パターンさえ把握しておけば、自分に合った保険や自分が入るべき保険が自然と分かってくるようになります。
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