子供に対しての入院保険

大人と比べると、子供の方が病気にかかりやすく、また、予期しない怪我に見舞われる可能性も高くなっています。

特に、子供が入院した際には、保護者が付き添わなくてはなりませんから、医療費以外の出費も多く、思わぬ支出となってしまいます。

また、医療費の自己負担額についても、地域によっては中学生まで医療費自己負担ゼロの所もありますが、多くの地域が、3歳以上から医療費自己負担となっていますので、子供の医療費に備えておくことも重要です。

そこで、子供が入院するといくらぐらい掛かるのか考えてみます。

まず、入院費用や医療費は症状によって異なりますし、この場合に必要とする医療費は大人の場合とほとんど同じですので、病状に応じた実費と考えましょう。

またこの場合、乳幼児ならば、医療費補助が出ますので出費はありません。

子供の入院による独自の費用という観点から考えると、保護者が付き添わなくてはならない事から発生する費用があります。

特に泊り込みを必要とする入院であれば、泊り込む保護者の食費や交通費に加えて、家に残っている家族に掛かる負担も考える必要があります。

これらの費用がいくら位になるかはケースバイケースですが、少なく見積もっても1日3000円程度は必要となります。

ですので、日額5000円の入院給付金があるだけで、充分にまかなえますし、家計への負担も軽減されます。

このように、入院費用への心配が少なければ、その分看病に専念できますので、この事だけでも入院保険に入る意味が出てきます。

次に、入院保険が適用される色々なケースについて考えてみます。

入院保険というと、入院や手術にのみ給付金が支払われるイメージが強いですが、子供用の入院保険の場合、意外なケースでも給付金が支払われます。

例えば、子供が物を壊してしまった場合や、他人に怪我をさせてしまった場合にも支払われます。

これらは損保的な意味合いが強いので意外に思われるかもしれませんが、保障内容によっては、高額な保障にも対応しています。 また、入院しなくても怪我で通院した場合や、喘息の場合、スキーで怪我した場合などの細かいケースに対応した特約もあります。

最後に、子供用入院保険のメリットとして保険料が安い事が挙げられます。

掛け捨て型であれば、月々1000円程度で十分な保障が得られますし、様々な特約を付加しても月々2000円以内に収まるものがほとんどです。

安い保険料で十分な保障が得られるので、万が一の場合に備えて貯金するよりも確実で安心です。

対して、子供用入院保険のデメリットとしては、掛け捨て型の入院保険が多い事です。

子供用という商品の性格上、ほとんどの保険が定期型で格安の保険料を採用していますから、掛け捨てになるのは仕方ありませんが、あまり病気や怪我をしない子供の為に月々の保険料を支払うなら、その分を貯金していても変わらないというケースも出てきます。

入院保険と貯金のどちらが良いかは一概には言えませんが、地域によっては子供への医療費負担が充実している所もありますので、この事と併せて考えると合理的です。

また、入院保険を掛けながら、将来への貯蓄としたいという場合には、学資保険に医療特約や入院特約を付けるのも良い方法です。

この場合には、掛け捨ての入院保険と同時に入ると、保障内容が重複して保険料が無駄になってしまう場合もありますので、契約内容を良く検討して、無駄のないように加入しましょう。
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