入院保険のメリット・デメリット

保険というのは、いざという時に初めてその有難みに気付くものです。

例えば、病気や怪我に見舞われて病院にかかる時は、健康保険証を持っているから、安い医療費で済むわけです。

もし、健康保険証を持っていなかったとしたら、医療費を全額個人で負担しなくてはいけませんから、ちょっとした病気や怪我でも膨大な医療費を必要とします。

とはいえ、健康保険だけで全てがまかなえるとは限りません。

例えば、入院したり重病にかかったりして、高度先進治療を必要とする時は、健康保険の対象外となりますので、医療費の自己負担額がとたんに増えてしまいます。

また、入院中は仕事にも就けませんからその間は自然と収入減になります。

となると、どうしても健康保険だけでは入院や重病というリスクに不足してしまいます。

そのリスクを軽減したり回避したりする為の保険が、保険会社の販売している入院保険なのです。このリスクを回避するというのが、入院保険の最大のメリットなのですが、もう少し分かりやすく解説します。

まず、他の保険と比べて支払う保険料が安く済みます。

入院保険に加入する年齢にもよりますが、月々3000〜4000円程度でも十分な保障内容の入院保険に加入できます。

入院した時のリスクはとても大きく、入院時のベッド代、食費、さらには通院の為の交通費までも考慮すると、月3000〜4000円でこれらが保障されるのは相対的に見て安い支払いと言えます。

また、入院保険は入院時の保障期間や保障内容を自分で決められる自由度の高い保険です。

例えば、入院1日目から保障対象にする事も出来ますし、入院時の支払い保険金の額を選ぶ事も出来ます。

保障内容によっては、支払う保険料も上下しますが、自分のニーズに合わせて入院保険の内容を決められますので、無駄がありません。

対して、デメリットとしては、入院保険だけでは死亡した時のリスクに対応出来ません。

入院保険はあくまでも、入院時の医療費負担をカバーする事を目的に用意されていますので、死亡時のリスクまではフォローされていないのです。

家族や配偶者がいる方は入院保険だけではなく、生命保険も併せて入っておいた方が安心です。

自分は、絶対入院する事はないから、保険は必要無いという方もいるかもしれませんが、病気や怪我は忘れた頃にやってくるから怖いのです。

また、もし重病で入院してその病気を克服したとしても、入院時にかさんだ医療費の支払いで退院後の生活に困窮してしまったら、病気を克服した喜びも半減してしまいます。

このようなリスクを無くして、安い額で生きる事の喜びと、毎日の安心を得られるのが入院保険の魅力なのです。
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